作業風景
< 第一製造部 >

第一製造部では、主にアルミニウム合金の板金加工、及び溶接(溶融溶接、スポット溶接)の作業を行います。
弊社の製品は、全てお客様から支給された図面を基に作られます。板金加工はその起点であり、すべての作業の根幹となります。
アルミニウム板が、折り紙の様に、自在に形を変えて製品に変わる・・・折りあがる製品の品質は作業者の数値入力一つで決まります。

溶融溶接(TIG溶接)
弊社の製品のほとんどはアルミニウム合金です。
アルミニウム合金は熱伝導率が良いため、溶けた金属の熱は、周囲に広がってしまいます。その広がりをコントロールしながら、図面上で、決められたところに決められた大きさまで、溶かし込んでいくので非常に困難な溶接となります。
同じ板厚の溶接でも、最初に溶かす時間、最後に溶かす時間は、溶接部分に加わっている熱量が違う為、作業スピードは全く異なります。まさに「経験と勘」による職人の世界です。
弊社は、大手企業から認定を受けた溶接技術者が多数おります。また国内中小企業の中でも、これだけの人数の認定溶接作業者をもつ企業はなかなかないを自負しております。

スポット溶接
スポット溶接は、金属と金属との間に瞬間的に大電流を発生させそのジュール熱で溶接する機械です。
スポット溶接は、その溶接機とデータの管理と再現性が重要です。
例えば、同じアルミニウム合金でも、その製造方法、材料の調質状態によって、溶接条件(電流や圧力のかけ方)は異なります。
厳密な検証に裏打ちされた溶接条件データと、その作業の正確な再現性が求められます。
設備だけでなく、作業者の技量も大変重要です。母材の酸化膜除去、電極の研磨、上下電極のずれ調整等、スポット溶接機の設定値が同じでも、上記を同じ条件に保つことは容易なことではありません。ちょっとした違いが製品の品質に大きな影響を与えるので、人一つ一つ丁寧に作業しなければなりません。
弊社のスポット溶接は、航空・防衛業界で高い評価と信頼を頂き、多くの企業から作業をご受託しております。
< 品質管理部検査課 >

航空機部品の製造には厳しい品質管理が要求されます。
例えば、部品から金属の欠片一つ剥離するだけでも、重大な事故を引き起こしかねないからです。また何年もずっと動かすことがない製品でも、使うときは確実に作動しなければなりません。
その際、最も重要なのは、「図面、仕様書の要求通りに作られている」ということです。
その為、検査員はあらゆる計測機器を使いこなさなければなりません。1/100㎜、場合によっては、1/1000㎜の測定を行い合否を判定します。
検査課は、製品が図面通り作られているか、指定の材料を使っているか。熱処理・表面処理は規格通り処理されているか、塗装表面の傷、異物の有無、時には1製品100個以上あるネジ穴を一個一個ゲージを通して確認します。
目立つ仕事ではないですが、当社の製品の品質を左右する最重要部門です。
< 営 業 部 >

一般の板金企業では、1~5名程度の人数で営業活動を行う企業がほとんどです。
弊社の取引先は、そのほとんどが大手企業であり、各社との信頼関係と緊密なコミュニケーションが、大変重要です。
弊社では、11名(2013年8月現在)規模の人数で営業活動を行い「顧客第一主義」を実践しています。
弊社の営業は、1.新規顧客の開拓 2.新規品の開拓 3.担当顧客対応 4.協力工場との連携 5.製品の出荷(最終チェック、梱包、運搬)まで業務範囲はとても広く、会社のフロントエンドを担うポジションです。
< 第二製造部 >

第二製造部では、機械による金属加工がメインです。
NC旋盤、マシニングセンターをはじめ、各種汎用機、研磨機、プレス、ワイヤーカットなど、多種多様な加工に対応できる様に整備されています。
その中には、航空機アナログ計器の部品の生産も含まれ、その精度は寸法公差(許容範囲)が0.01mm以下のものもあります。高度19000mでも、マッハ2.5の過酷な環境下でも、確実に動作する製品を作らなければなりません。

また、毎年、普通旋盤、機械検査など、スキルアップの為の技能検定資格の取得にも力を入れています。